芸術とは何なのか、ますます分からない

芸術って難しい

前回記事を更新してちゃんと書くとかほざいていながらしっかり1週間お休みしていました。だらしのない人生です。

冬って寒いですよね。札幌出身の知り合いの方が謎のイキリで「東京なんか一度も寒いと思ったことない、だから家にコートなんて1枚もない」とか言っていた2日後に風邪をひいて寝込んでいました。おばかさんですねぇ。

さて、そんな寒い日は基本的に外に出たくないですよね。でもお出かけするときは誰にでもあるはずです。こんなぼくにも一緒にお出かけしてくれる友人はいるのです。

そこでぼくは先日六本木にの森美術館で開催されている新・北斎展に行って参りました。美術館であれば移動するときだけ寒さに耐えてあとは暖房の効いた居心地のいい空間でのんびり作品を見ていればいいので、冬は文化人になるには最高の季節なのではないでしょうか。

新・北斎展は本当に素晴らしい展覧会でした。日本史に圧倒的無知を誇るぼくでも感動した展覧会でした。OSHAREな六本木で開催されているので、ぜひお時間がある方はおデートで行ってみてはいかがでしょう?

そんな日本の大芸術家、北斎さんの作品に感動した一方で心が揺さぶられたかというと揺さぶられはしなかったと思います。なんならある藝大生の卒業作品を目にしたときの方がドーンという衝撃は大きかったように記憶しています。

かなりバズっていたので既に知っている方も多いと思いますが、竹澤慶人さんという方の作品にぼくは感じた衝撃を忘れられません。その場で頭の中が揺れるような、自分がどういう感情なのかが分からないような感覚になりました。少し長いですが、知らない方も知っている方も是非一度しっかりと読んでみていただきたいです。(鮫島礼二さんのツイートを引用させていただきます。)



いかがでしたか?

ぼくはこの作品を目にして言葉には表せない何かが自分の中で渦巻き、しばらくその場で固まりました。

作者の竹澤さんとは会ったこともないし、どういう顔をされているかすらも分からない、でも作者の人生の一部を生のまま飲み込んだような錯覚を覚えました。心配になるわけでも応援するわけでもなく、純粋な衝撃を喰らいました。感情はそこにありません。少なくとも自分が知っている既存の感情では表現できません。

たしかに新・北斎展では気品ある空間で一流の画作を鑑賞し、感動したことは間違いありません。しかし、竹澤慶人さんの作品から感じたものはそこにありませんでした。

どちらが芸術として優れているか、などの議論をしたいわけではありません。ただここ最近目にした芸術作品のことに頭を巡らせれば巡らすほど、一体何が芸術なのかが分からなくなってくるばかりだと感じました。

文化人への道のりはなかなか遠そうです。