おっさん文化が流行る時代を生きたい

はじめに

流行って面白いですよね。なんかよくわからないうちによくわからないものが世の中を席巻していく。挙げ句の果てには流行に乗り遅れた者は時代遅れと揶揄されます。そんなこと言い始めたらインフルエンザのシーズンはインフルエンザにかからなかった人は全員時代遅れだろって思ってしまうのですがそれはまた別の機会にでもと思います。さて、流行といえば思い浮かぶ年代層はどんな層でしょう?おそらく100人に聞いたら100人が若者というでしょう。これって不思議だと思いませんか?流行の最先端になぜいつも若者がいるのでしょう?おっさんではダメですか?2位ではダメなんですか?我が家でも流行の歌や時の人のことをぼくが知らないと母親は勝ち誇った顔をします。なんか無性にあの顔は腹が立ちます。要は、流行は若者文化の権化と言っても過言ではないということです。そんな流行をおっさんから発信できないものか、おっさん文化を流行らせることはできないのかと思い本記事に思いのまま書き連ねたいと思います。

流行とは

流行とはそもそも何なのか、デジタル大辞泉で意味を調べてみました。

世間に広く行われ、用いられること。服装・言葉・思想など、ある様式や風俗が一時的にもてはやされ、世間に広まること。はやり。

なるほど、特に調べた意味はありませんでしたね。なんか犬ってそもそも何?って調べたときに「イヌ科の動物。犬。Dog。」並みのがっかり感です。それでもひとつわかったのは流行は別に若者発信である必要がないということです。これはデカい。もしこれで若者が中心となる、とか仮に書いてあったらここで記事終わりです。自分の言葉でわかりやすくまとめ直すと一斉を風靡した現象や事柄ということで解釈して良さそうです。これはおっさんずスタイルを流行らせる目的地に一歩近づきました。

なぜ流行は若者発信なのか

これもネット世代と呼ばれるぼくはまず、Google先生Wikipedia教授に聞いてみました。そうすると「ウセロ、ツブスゾ」と言われてしまったので仕方なく自分で仮説をたててその仮説の正しさを自分なりに検証したいと思います。流行が若者から発信される理由は大きく分けて3つあるという風に考えました。

中高生はこどもの延長線

まず第一に考えたのは中高生はあくまでもわかりやすくて面白いものに飛びつきやすい性質があるということです。これは当然のことで、幼少期になんでも気になっていた好奇心やクレヨンしんちゃんなどのわかりやすく面白いものを愛でる性質がまだ抜けきっていないと考えられます。もちろんこの性質は大人になっても忘れたくないもので、世の中の政治とか経済とか科学技術とかのニュースだけを面白いと感じる方は一度童心に帰るために赤ちゃん言葉で話す癖をつけてみてもいいかもしれません。「部長!このちりょう(資料)まとめてきまちたのでみてくだちゃい。」みたいに。童心に帰ることを引き換えにおそらくその会社の名簿からあなたの名前は消えているかと思いますが、背に腹はかえられぬというやつです。中高生がこうした性質を持っている理由は学校の勉強にあると思います。世の中の仕組みなどのInterestingなことは勉強と似ているため敬遠しがちです。一方のラッスンゴレライやにゃんこスターなどはFunnyなため学校の勉強から遠いところにある中高生にとってのエデンのような存在となるのです。よって万人受けするFunnyなものにいち早く飛びつくのが中高生であると言っていいのではないでしょうか。

学校という閉鎖的なコミュニティ

学校は本当に狭いコミュニティです。これは大学も然りですが、中学校や高校とはやはりレベル感が違います。ぼくの例でいえば中学校と高校の同学年の子で顔と名前が一致しない子は一人もいないくらいでした。そんな閉鎖的な学校生活を毎日送っていると話すこともなくなります。学校での遊びもなくなります。そこで活躍するのが面白い芸人の真似しやすい一発芸です。特にこの遊びは男子の間で顕著でしょうか。男はバカな生き物なのでバカになっているときが一番楽しいのです。女子中高生であれば自分たちがいかに可愛いか、リア充しているかを発信したい欲が性欲モンスター並みに強いので、TikTokInstagramが流行るわけです。本当にあんな動画やら自撮りやらあげて何が面白いんだと思いながら毎日欠かさず2時間ずつ見ています、お世話になっております。以上から①手軽に②その場限りの③面白い遊びを中高生は欲していることから彼らは流行の最先端を走る続けるのではないでしょうか。

中高生は意外と暇

中高生は本当に暇です。いやいやそんなことないぞと思う中高生はこれから先の人生を甘く見ない方がいいぞ。覚悟しておけ。中高生が1日にどれくらい暇な時間があるか考えてみましょう。朝起きて急いで家を出ます。電車通学だとすれば学校までの30分は大体の中高生はスマホをいじっているでしょう。英単語とかやっているやつはおそらく日本に3人くらいしかいません。学校に着いてからは休み時間10分×6回+昼休み60分の2時間は確実に暇です。この暇な時間を使ってほとんどの中高生は談笑をして各自が仕入れてきた情報を共有し合うでしょう。休み時間中に読書をしたり勉強をしたりするようなやつはおそらく全国でせいぜい6人くらいです。部活が終わり帰りの道もスマホをいじるか友人とTikTokerについて語らい合う時間です。家に着いてからというもののお風呂やご飯を食べるまでもだらだらとテレビを舐め回すように見たりスマホを前戯のように弄り倒します。帰宅してから勉強するような子は日本全国で2~5人といったところでしょうか。そしてあの中高生とかいう生き物は寝る前も穴を開けるほどスマホをガン見します。ぼくの友人は一度高校生のときに本当にスマホを見すぎてスマホに穴を開けました。こうして中高生の平凡な1日を見てみるとマス広告の餌食になっていると言えます。テレビやスマホを通して大量に情報を吸収するスポンジのような存在ですね。これが外銀やコンサルに勤めている社会人だったらこんなに暇な時間を1日の間に取れるでしょうか?まずこんなにエンタメとしてスマホを使う時間がないですし、テレビなどもってのほかです。こうして比較すると、流行を作り上げるのに必要なのは様々などうでもいい情報を取り入れるための時間であることが言えると思います。

流行の中心に中高年を

以上からなぜ中高生が流行の中心にいるかがわかってきたのではないでしょうか?それでは中高生から中高年へと流行の中心をシフトすることはできないだろうか。個人的に、流行りの中心を中高年にすることは意外と簡単だと思っています。それは「大人がわかりやすく面白いことをしている」のを「若者が嗅ぎ当てられるようにうまく導線を配置すること」です。例えば会社の宴会風景や一発ギャグ大会の様子、あるいは音楽などの個人の趣味から考えた面白いことを発信できるようなSNSがあればそれが話題性を呼び、中高生の目に触れるようになるのではないかと考えています。飲み会のゲームとかでもいいと思います。こうしたSNSなどを通じ小さなムーブメント、うずきのようなものが社会人の間で形成されれば一気に各年齢層に拡散し流行を巻き起こすことができるのではないでしょうか?こうして思い立ったぼくはそんな夢に溢れるサービスを開発しようと思って起業しようと思い立った瞬間気付きました。これ、Youtubeやん。この記事を必死こいて書いたのはなんのためだったのだろう…。